部位によって食感や味わいが全く変わる鯨肉。クセがなく食べやすいのが特徴で、どんな調味料でも柔軟に味付けが出来るためさまざまな料理と相性が合います。栄養価が非常に高く、高たんぱく・低脂肪・低カロリーで鉄分やビタミンB郡も豊富に含まれている魅力に溢れた食材、鯨肉。そんなクジラの部位と料理をご紹介。
舌(さえずり)
脂肪部分が多いため柔らかく、甘みのある味わいが特長。舌の位置によって食感が変わることも魅力のひとつです。弾力のあるプルプルとした食感。煮込んでおでんにするとさらに柔らかく、かつ旨味が溶け出し、しっかりと絡んだ出汁が口の中に広がるのでお酒との相性も抜群です。
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赤身
その名の通り赤みを帯びた鯨の主要な部位。牛肉に似た見た目と食感を持ちながら、独自の風味が楽しめることが特徴です。鯨肉特有のさっぱりとした味わいは、さまざまな料理に適しており、クジラカツや赤身で作ったパテを挟んだ鯨バーガー。刺身やローストホエールなど幅広い調理法で楽しむことができます。栄養価も高く、特に鉄分やタンパク質が豊富で、低脂肪であるためヘルシーな食材としても注目されています。
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鹿の子
大ぶりの鹿の子模様が特徴で、鯨の最高級部位としても名高い頬肉です。脂が乗っており、口の中で旨みが広がります。特製すき焼きダレが肉にしっかりとしみ込み、他の具材とも 調和して、贅沢ながらバランスの取れた味わいが楽しめます。家庭でも手軽に作れるので、特別な日の食卓にぴったりです。
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内蔵(ヒメワタ、百畳、百尋)
鯨の内蔵を塩湯引きして味付けた鯨のボイルは独特の食感と香りが特徴で、他の部位と比べても濃い旨みを堪能できます。左からヒメワタ(食道)、百畳(胃袋)、百尋(小腸)を使用。違う部位と盛り合わせることで異なる食感が楽しめます。おろし生姜と醤油や、ポン酢+マヨネーズと相性抜群です。
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鯨骨
鯨の骨は貴重な資源として重宝され、特に工芸品や道具の材料としても利用されます。そんな鯨骨は食用としても親しまれており、鯨の軟骨から取ったスープは濃厚な旨みと独特の風味を持ち、深い旨みが特徴です。中でも、そのスープを使用した鯨骨ラーメンは鯨の風味を贅沢に堪能できます。鯨ベーコンやさえずりをトッピングするのもおすすめです。
尾羽
鯨の尾の付け根部分の肉で、非常に希少で貴重な部位です。この部分は、豊かな脂肪分と筋肉が織り交ざっており、その独特な食感と風味が特徴です。塩蔵熟成された白い姿から「尾羽雪」とも呼ばれ、しゃりしゃりとした独特の食感が辛子酢味噌とよく合います。